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銃のブルパップ方式って?
FN-比較

ブルパップ方式の銃のお話


↓クリックで続きを読む

久しぶりに少しだけ軍事分野のお話を書いてみました。



最初に、歴史的背景を少し。


塹壕(オーストラリア軍)

1900年代初頭くらいまで、移動歩兵用の銃と言えばボルトアクション式のライフル銃でした。


ボルトアクション式のライフル! といえばカッコイイですが、この時代のそれは、要は火縄銃 (マスケット銃等) に近い銃のことです。


それらの銃は、射程距離こそ長めなものの安定性や命中率に難があり、その上弾の装填に時間がかかったので敵の陣地を積極的に攻める銃としては向かず、塹壕 やそれに類する戦闘陣地を構築し、延々と睨みあいをすることになってしまいました。





・・・それから20年程の時が流れ、今度は第二次世界大戦が勃発。


先手を切って他国を攻めたドイツ軍は、前の大戦での反省を生かし、各地に構築された敵の防御陣地に対して、浸透戦術による奇襲と機動戦術による強襲を併用したまったく新しい戦術を持って初動戦を連戦連勝しました。


これは後に 電撃戦 (ブリッツ・クリーク) と呼ばれ、連合国に大いに恐れられました。








Tiger-I.jpg

これは、第二次世界大戦時のドイツ軍の主力戦車だった ティーガー戦車 です。


第二次世界大戦は、このような戦車や航空機に代表される機動兵器と随伴歩兵による戦いでした。


敵の弱点を突き、機動兵力で制圧する! というわけです。



これは開戦期のドイツ軍による電撃戦の時は元より、戦争後期にはアメリカ軍なども同じ戦術を使いました。


パットン大戦車軍団 なんて言う史実を元にした映画もありましたよね。









そして時は流れ・・・


この機動戦術は現代ではさらに進化しました。


ストライカー

現代戦では、戦闘車両や 機械化歩兵 と呼ばれる歩兵戦闘車を利用した高機動歩兵による敵陣の制圧が陸戦の基本中の基本です。


理論上は、戦車や戦闘ヘリなどだけでも敵陣を制圧出来るのですが、近代戦では スティンガーミサイルRPG-7 といった歩兵でも簡単に携行・運用出来る対戦車・対空兵器が普及しているので、それらを迅速に制圧出来る歩兵の追従が不可欠と言うわけです。



そして、このような歩兵の車両輸送が当たり前になった現代戦において、問題になっていたのが 歩兵用の小銃の小型化 でした。



ベトナム戦争くらいまでの頃は、銃というのは大きくて重くても作動信頼性と長大な射程距離がある方が良いとされていました。


しかし、2000年代になり市街戦が多くなってきたのと、現代戦では歩兵の迷彩服装備が当たり前になり不意の接近戦などが増えてきたため、小銃 (いわゆるライフル銃) でも小型で軽いものが求められるようになってきました。










『近接戦闘では銃よりもナイフの方が有利だ!』 という名言を残した某ゲームの主人公がいましたが、実際、白兵戦では長距離用の銃は殆ど役に立ちません。


そこまで接近しなくても、市街戦や密林戦のような障害物が多く銃の命中率が著しく低下するような状況では、長大で長射程の銃は単に重くて邪魔なだけです。


同様に、歩兵が車両輸送される際も長大な銃装備では物凄くストレスが溜まります。









・・・さらに言うと、いわゆる 『後方支援を担当する軍人』 (情報の管理や兵の食事や医療を担当したりするような軍人) は平時では戦闘に参加するということは想定されていません。


しかし彼らも軍人なので有事に備えて銃の扱い方を訓練しておく必要があります。


ところが、通常のアサルトライフルは扱いがとても難しいので、普段は事務作業だけをやっている後方戦闘員の人たちにはとても扱えません。


特に、現代戦で歩兵装備の基本中の基本である 『7.62mm口径の銃』 などは射撃訓練に何カ月も時間を要してしまうこともザラです。


当然これでは困るので、そういった後方支援役の軍人でも簡単に扱える銃が必要になりました。

















これらの案件を考慮して、各国の軍は銃の小型化を推し進めました。





ところが、小銃を小型化するにあたり、ライフリングの関係で単純に銃の長さを短くして小型化するわけにはいきませんでした。


銃身を短くしてしまうと、命中精度や威力が悪くなるためです。









(補足


薬室から銃口までの距離、すなわちライフリング通過距離 (←この長さが命中率に大きく影響します) のことを銃の 『銃身長』 と言います。


同様に、銃全体の長さのことを銃の 『全長』 と言います。


ブルパップではない通常方式の小銃は、銃全体の中間付近に薬室があるタイプが多いので、普通は銃の全長は銃身長の2倍程度になっています)













さて、話を元に戻しまして。



結果的に求められたのは、小型なのに一定以上の威力と命中率がある銃 という矛盾した銃でした。


ライフリングの通過距離は維持したままで銃の長さを短くしてね! ということです。






・・・かなりの無茶ぶりでしたが、なんと! 現代の軍事技術の進化はこの難題を可能にしてくれました。




そうして作られたのが、FPSゲームなどの近代銃が登場するシューティングゲームではすでにお馴染みの、ブルパップ方式 の銃です。









ステアーAUG



ブルパップ方式というのは、銃の設計方式のひとつで、グリップ部 (引き金等) よりも後ろに弾倉と薬室を配置したもの を指します。



一般的な感覚からすればライフル・・・すなわち小銃のマガジンはトリガーよりも前にあるのが普通なので、ブルパップ方式の銃は異質で近未来的な形に見えます。


そんなわけで、主に小説や漫画の世界において、ある意味 『ネタの一つ』 として良く登場する銃がブルパップ方式の銃でした。


しかし、この方式には実は 銃としての大きな利点 があるんです。















FN-比較

今日のトップ画像でもあるこの二つの銃の画像は、ベルギーの兵器メーカーである ファブリックナショナル社 が作った同じ弾薬を飛ばす二種類の銃を比較した画像です。


上のアサルトライフルが FN SCAR (ファブリックナショナル・スカー)


下のアサルトライフルが FN F2000 です。


どちらも同じメーカーのアサルトライフルで、使用弾薬もどちらも同じ 5.56mm弾 を使用します。

(SCARの方は 7.62mm弾対応 のバージョンもあります)



この二つの銃の大きな違いは、SCARは通常方式なのに比べ、F2000は件のブルパップ方式を採用していることです。


ぱっと見ですぐに分かりますが、銃の大きさが全然違いますよね。


SCARに比べ、ブルパップ方式が採用されているF2000は銃の全長がだいぶ短くなっています。


そしてこの小型化こそが、ブルパップ方式の銃の最大の利点 なのです。













え・・・単に銃が小さいだけ?


・・・そんなわけはないですよね。






ライフリング

ご存知の通り、小銃の銃身には ライフリング と呼ばれる施条模様が刻んであります。


発射された弾がここを通過する間に、施条部分が弾に回転運動を与え、それによって生じる ジャイロ効果 によって弾を安定して直進させています。


止まっていると不安定な二輪の自転車やバイクが、一度走り出してタイヤが回転しだすと急に安定して倒れなくなるのも、周っているコマが安定して回転を続けられるのも、全てこのジャイロ効果のおかげです。

(実際はジャイロ効果以外にもいくつかの要素が絡んでいるんですが細かい点はスルーで)
















・・・以下ちょっとだけライフリングについて少しだけ余計な話を。


銃から発射された弾は一見すると直進しているように見えますが、実際は 歳差運動 (さいさ運動) (すりこぎ運動のこと) というフラフラした不安定な飛行をしています。


ロケット花火 で遊んだことがある方なら分かると思いますが、ある程度まっすぐ飛んだと思ったら途中でいきなり変な方向に曲がったり、最初からあらぬ方向に飛んだりすることがありますよね。


あれは、同じロケット花火であっても、花火一つ一つの火薬の量の微妙な違いや、たとえ火薬の量が同じでも部分部分で火薬がしけっていたり、濃度の違いで燃焼率や燃焼時間に差がでるためです。


これは当然銃の弾丸においても同じです。


どんなに精密に弾丸を作っても、火薬の燃焼率や燃焼時間は一つ一つほんの少しだけズレが生じてしまいます。


極端な話、同じ弾一発においても、弾の上下で火薬の燃焼に違いがでたりします。






ライフリング2


例えば、上の火薬が良く燃えて下の火薬があまり燃えなければ、この弾は 物凄い早さで下方向にまっしぐら となってしまうでしょう。


そんな感じで、最終的に発射したての薬室を出たばかりの銃の弾というのは軌道が不安定で歳差運動をした状態になっているのです。


当然そのまま撃ち出せば、弾によってバラバラに飛んでしまいます。


それを防いでくれるのが件の ライフリング というわけです。


ライフリングを通して弾に回転運動を与えれば、弾の上の火薬が良く燃えようが下の火薬が良く燃えようが、『面』 を押す力全体は最終的に場所によらず同じになります。


そこに、さらにジャイロ効果による直進性も加わるので、最終的に弾丸はまっすぐ飛んで行ってくれます。


(実際はこのライフリングのせいで歳差運動が起きるんですけど、そこら辺はちょっと複雑な話になります。

簡単に言えば・・・

前述の通り 『弾の火薬の量が上下で違う場合』 を考えた場合、回転しなければ上か下にまっしぐらとなりますが、回転すれば安定すると説明しました。

この回転の初期の段階では上下に向かおうとする力がまだ強いので、それが回転による安定力を上回り、歳差運動が起こってしまうのです。

走りだした直後の二輪車がフラフラしてしまうのと理屈は近いです)









さらに、このライフリングには福次効果もあります。


ライフリングというのは、発射された弾にとっては一種の 障害物 です。


ライフリングがあると、無い場合に比べて弾が銃身の中を通る時間が増加します。


すると、火薬の炸裂が無駄なく弾に全て伝わるので、より効率的に弾を加速できます。




・・・障害物があるのに加速できるっていうのはちょっと変な話ですが。


プールで水泳のタイム測定 (100m) をする場合を思い浮かべてみてください。

(あり得ないですが、このプールは無限に長いと仮定します)


この場合、何もないプールの真ん中からスタートして100m泳ぐよりも壁を蹴って端っこからスタートした方が100m到達までのタイムが速くなりますよね。


これと理屈はほぼ同じです。


また、同じ壁蹴りスタートであってもつま先だけで軽く蹴るスタートと足を十分に曲げてしっかりと蹴ったスタートでは大きく初速に差が出るでしょう。


ライフル弾についても同じことが言えるのです。


この場合、ライフリングがプールのスタート地点の壁に相当します。






・・・ちょっと理論的な説明をすると。


ライフリングが無いと火薬の炸裂が完全に終わる前に弾が飛び出して行ってしまいエネルギーを損してしまうのですが、ライフリングがあるとそれが弾を足止めしてくれるのでその間にエネルギー伝達を全て終えることが出来るというわけです。


狙撃銃などの銃身、すなわちライフリングの距離が長いのはここにも理由があったというわけです。













すいません、大分話が逸れてしまいましたが、小銃においてライフリングとはとても重要な要素なのです。


銃を小型化すれば、当然ながら銃身を短くせざるを得ないので、大切なライフリングの距離が短くなってしまいます。


すると、命中率に難が生じてしまい、『小型なのは良いけど当たらない銃』 になってしまいます。


そこで求められたのが先ほどもお話したような、『小型なのに命中率が落ちていない銃』 という無茶な要求でした。


このような銃は、100年以上前から構想だけはあったものの、実際に作ることは不可能とされていました。




しかし!


実は、今日のお話のメインであるブルパップ方式の銃は、ライフルを小型化するにあたって ライフリングの距離 (銃身の長さ) は変えないで銃を小型化する! という一見不可能な技術を可能にした銃なのです。










FN-比較

またしてもこの画像ですが、良く見ると銃全体の長さは全然違うのに、機関部 (薬室) から銃先端までの長さは殆ど同じです。


つまり、銃身の長さが同じということであり、弾がライフリング部を通る時間が同じになる というわけです。


これを可能にしたのが、このブルパップ方式と呼ばれる特異な設計です。


機関部を大幅に後退させることによって、銃身の長さ維持し、その後ろの部分を全てカット出来る!という設計です。


気が付いてしまえば なんだそんなことか という程度のことなんですが、これもコロンブスの卵的な発想であり、やはり最初に気が付いた人は凄いですよね。













SVDSVU.jpg

特にこの設計システムを使えば、狙撃銃を効果的に小型化できます。


普通、狙撃銃はその運用の性質上、長大な銃身を必要とするので小回りが利かず運搬などにも問題があったのですが、いくつかの狙撃銃がこのブルパップ方式を採用して小型化することに成功しました。


上の画像は、ロシア製の狙撃銃として有名な イズマッシュ・ドラグノフ狙撃銃 (SVD) とそのブルパップ版である SVU のもの。


銃の全長が大幅に短縮されていながら、銃身の長さは殆ど変っていないのが見て取れますね。















さて、賢明な方はもう気が付いたと思いますが、ブルパップ方式で銃身の長さを維持したまま銃全体の長さを短く出来るんだったら、ブルパップ方式を採用して、銃の長さをそのままにしたら凄い狙撃銃がつくれるんじゃないの? って思いますよね。


実は、その通りなんです。
















WaltherWA2000_20110424063503.jpg

全くその通りの設計思想で作られた狙撃銃が、前に狙撃銃についての記事でも少し触れた例のドイツの傑作狙撃銃 ワルサーWA2000 です。


グリップ部やトリガー部よりもマガジン部が後方にあり、一見してブルパップ方式の銃であることが分かりますよね。


これは、例の ミュンヘンオリンピック事件 を教訓に作られたオートマチック狙撃銃 (連射可能) の一つで、オートマチック化するに当たって問題だった命中率の低下を補うためにブルパップ化したバージョンです。


元々、軍隊などの歩兵用ではなく、警察機関などの特殊部隊用に開発された銃なので、取り回しがしやすいように全長が1m以下のサイズで開発された銃なのですが、元々のサイズのままブルパップ化したので、短めの全長の割に銃身の長さは非常に長い銃になっています。



参考までに、例のSVD (ドラグノフ狙撃銃) は、銃の全長が 1225mm で、銃身長が 620mm 。


ワルサーWA2000が、銃の全長が 905mm で、銃身長が 650mm となっています。


銃の長さはWA2000の方が30cm以上も短いのに、銃身の長さ (ライフリング距離) はWA2000の方が長いというわけです。


WA2000は、連射可能な狙撃銃の中では抜群の命中精度を誇り、それでいて銃の長さが短いので小回りが利き、市街戦などでの運用が期待された狙撃銃でしたが、あまりにも高価な銃に仕上がってしまい、その上重量がそれまでの狙撃銃よりも格段に重かったので、正式採用はされませんでした。


(重量については、SVDは4kgちょいですが、WA2000は7kg近くあります。

値段については、WA2000一丁買う値段で家庭用自動車が一台買えます。海外の物価だったら、2台買えるかもしれません。それくらい超高価な銃です)




ただ、重いというのは狙撃銃にとっては一概に欠点とは言えません。


重ければ重いほど安定性が高まり、撃った時に制御しやすいからです。

(特に、連射が前提となるオートマチック狙撃銃では重要な要素)



例えば、『105mmライフル砲 L7』 を生身の人間がぶっ放したら、100%反対方向に吹き飛ばされて人間滑空砲として星になってしまうでしょうけど、戦車が撃てば安定して発砲出来ますよね。


それと理屈は同じです。


ただ、WA2000の場合は、ブルパップ方式特有の小型化というコンセプトと、超重量というのがミスマッチしてしまったのが痛かったのかもしれませんね。



後にドイツで特殊部隊などに正式採用された狙撃銃の H&K PSG-1 が、ブルパップ方式ではない通常方式で、銃の値段や重量などがWA2000とあまり変わらないことを考えると、もしかしたらブルパップ故の部品交換性の悪さなどが嫌われたという可能性も。


特に、近年の狙撃銃は精密性よりも取り回しや部品交換の容易さが大切なんだそうです。












ちょっと、WA2000にちなんで、少し狙撃のお話でも。


漫画や小説と言ったフィクションの世界での狙撃では、1kmを軽く超えるような超長距離の狙撃を簡単にこなすようなスナイパーがゴロゴロと登場しますが、現実世界ではそんな長距離の狙撃はプロでもなかなか当たりません。


とーきょーたわー

例えばこの東京タワー。


この写真を撮った位置から一番てっぺんの先端部分にいるターゲットを狙撃する と考えてください。


当然、目視では豆粒ほどにも対象が見えません。


仮に見上げている仰角が 『60°』 であったとすれば、立ち位置からてっぺんまでの距離はたったの 385m でしか無いのにも関わらずです。


1kmとか2kmとかの狙撃が当たり前のように横行するフィクションの世界では、300m~400mクラスの狙撃なんて小学生でも撃てるような扱いをされるでしょう。


しかし、実際の距離はこんなにも長いのです。


この長さだと、仮に手元が狂って狙撃銃の先端の角度が目標から1度ズレただけで、385m先では7mも狙いがズレてしまいます。


距離感についても、狙撃銃で最高のクラスの12倍のスコープを使っても、385mもあると体感距離は32mまでしか縮まりません。


その上、FPSゲームみたいに照準線の中心にターゲットを合わせれば弾がそこに飛んでいってくれるわけでもありません。


弾は風に流されますし、重力でも落下していきます。


そんな中、狙撃を一発で成功させるのがいかに難しいのかがわかりますね。


ただ、アメリカ軍のマークスマンクラスの狙撃兵だと、800ヤード・・・メートル法に直すと約730mくらいの距離はコンスタントに当てられる技術が求められるそうです。


対物狙撃銃として有名な M82 バレット などの大型狙撃銃では、約1600ヤード (約1500mくらい) 先の歩兵を狙撃して倒すことも想定されているので、この限りではないみたいなんですが・・・


いずれにせよ、兵隊さんは大変なんですね・・・














とーきょーたわー
とーきょーたわー
とーきょーたわー
とーきょーたわー


仰角の変化を考えれば、1600ヤードは先ほどの東京タワー換算で4個分+α くらいですね。


一番下のタワーの根元から、一番上のタワーのてっぺんを見上げて撃つ感じ。


手元の角度が1度ズレるだけで、目標付近では26mもズレてしまうという驚異の長距離狙撃です。


こんなの当てられるとか当てられないとかいう以前に、なんで弾が届くのかが不思議なくらいです・・・



(なんと、調べてみたところ弾自体は5km以上届くそうです)










しかしながら、ベトナム戦争のときに活躍した ホワイト・フェザー の異名を持ち、『白い羽毛の悪魔』 として敵から恐れられたアメリカ海兵隊の伝説のスナイパー カルロス・ハスコック さんと言う方がいらっしゃたのですが・・・


何と彼は、10倍スコープを付けた重機関銃で 2300m という、狙撃の常識を超えた超長距離狙撃を成功させたそうです。





「え!?たったの10倍スコープ!? なんでもっと高倍率のスコープを使わなかったの?」


って感じますが、実は2000mクラスの狙撃では弾が相手に届くまでに 40m近くも落下 してしまいます。

(空気抵抗を無視すれば50m以上落下する)


そのため、最初から相手の40m上を狙って発砲しなければ弾が相手に届く前に地面に突き刺さってしまいます。


FPSゲームみたいに水平射撃で1kmだろうが2kmだろうが遠くの敵を狙えるわけではないと言う事です。

(ゲームのライフル銃の弾道はほぼ例外なくレーザービームと同じであり、この点が現実の銃と一番違うところ。ゲームの銃は照準線 (レティクル) の中心に相手を捉えて発砲しさえすれば良いので当てるのはめちゃめちゃ簡単です。風の概念も無いですし)


そのため、あまりにも高倍率のスコープを使ってしまうと目標を捉えながらその40m上に照準を合わせる・・・ということが出来なくなってしまいます。


そこで、このような超長距離狙撃であってもあえて中倍率のスコープが使われるというわけです。










ちなみにこの長さ (2300m) ともなるともう仰角が意味をなさなくなるので、先ほどの東京タワーの写真で言えば約写真7枚分の距離です・・・


12.7mm弾を使っていた当時の重機関銃なら、届くだけなら余裕で届くでしょうけど、当てるとなるともはや神業ですね (゚Д゚;∬アワワ・・・






ちょっと簡単な計算でも。


12.7mm弾の初速は、気温15℃ならば約マッハ2.64 。


熱帯地域だったことを考慮して気温30℃だったとすると、約マッハ2.57 。


仮に、発射した時の音が撃たれた相手に聞かれたとすると、2300m離れているので、聞こえるまでに6.57秒かかります (離れ過ぎているのでよっぽど耳をすまさないと聞こえないでしょうけど)。


弾の速度は進めば進むほど空気抵抗などで減速するので、平均マッハ2程度で飛んだとすると、3.28秒で弾が相手まで届きます。


音が届くまで6.57秒、弾が届くまで3.28秒。


ということは、6.57 - 3.28 = 3.29 となるので・・・


撃たれた相手からすれば、弾が自分の所に飛んできてから3秒以上たってやっと撃った音が聞こえてくることになります。


・・・まるで夏祭りの花火みたいですね。


2300mというのが、いかに長距離であるのか、改めて驚かされます。





彼の神業の数々はあまりにも凄過ぎて、一見すると信じられないものが多いため、ディスカバリーチャンネル の伝説バスターズにも取り上げられたんだそうです。
(この番組は、日本では 『世界丸見え』 のワンコーナーとして有名ですね)




このように凄い狙撃主の方はいらっしゃるのですが、やはり近年の狙撃は 『長距離!』 よりも 『武器の取りまわしやすさ!』 が求められているので、部品の交換性や取り回しに癖があるブルパップ方式の狙撃銃が進出する大きな妨げになっているようです。


個人的にはWA2000が結構好きだったので残念でなりませんでした。














さて、話がいろんな方向に行ってしまいましたが、久しぶりに軍事のお話を書いてみた次第でした。


またネタがあったら、何か書かせて頂きたいと思います。


最後までお読み下さり、本当にありがとうございました (〃▽〃)ノシ






























今日のおまけ♪




本文と関係ないよ・・・ほんと、人間ってわけがわからないよ・・・(byQB)

2011.04.24(Sun) | 軍事・銃 | cm(7) | tb(0) |

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この記事へのコメント
137. No title
すばらしい考察です。パチパチパチ。
ゲスト様 | 2011.05.21 22:24 | edit
138. No title
>>ゲスト様

コメントありがとうございます!

つたない内容で本当に申し訳ありません 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
クラ | 2011.05.23 21:44 | edit
161. No title
とても面白い記事でした!!
ゲスト様 | 2012.06.11 18:03 | edit
162. No title
>>ゲスト様

ありがとうございます!
記事を書く上でとても励みになります (〃▽〃)b
クラ | 2012.06.11 21:57 | edit
165. No title
記事読んでたら銃について興味湧いてきました。
ゲスト様 | 2012.11.16 00:52 | edit
166. No title
>>ゲスト様

格好良いだけでなく、システムや運用に深い歴史があるのも銃の魅力ですよね!
私も大好きです (∩´∀`)∩
クラ | 2012.11.21 18:59 | edit
172. No title
分かりやすくて読みやすかったです!
2.3kmを狙撃するとかすごすぎますね~
日本の自衛隊の人達はどれくらいのレベルなのかきになりますよー~
ゲスト様 | 2013.12.17 22:43 | edit
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