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行進訓練
DSC01166.jpg

行進せよ!!


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こんにちわ!



今日の更新は、前々回に引き続いてミリタリー系でいきます。


と言っても、簡単な内容の短記事なのですがよろしければ最後までお付き合いください。




(トップ画像の写真は私の私物です)














さて、今日は 行進訓練 について少しだけ。










行進訓練とは、文字通り 歩く訓練 です。



この訓練をするのには大きく分けて二つの目的があります。


一つは 体力の向上


もう一つは 地形の把握 です。





『体力の向上目的』 については訓練全般に言えることなので今更説明するまでもないと思いますが、『地形の把握』 もとても大切な仕事です。



なぜなら地形知識は災害時や有事の際、いち早く目的地にたどり着くために必要不可欠な知識だからです。













自然災害や戦争などの事態に陥った際、道路が全て通常通り使えるとは限りません。



先の阪神淡路大震災や東日本大震災では、地震後ほとんどの道路が地割れや倒壊した家屋などの瓦礫によって通行不能に陥り、さらに同時多発的に発生した火災も相まって救出作業を著しく困難にさせました。


特に、東日本大震災では津波による道路の水没が原因でほとんどの主要道が使用不能に陥りました。




このように、有事の際は通常使っている主要道路交通網があちこちで分断されてしまいます。

(大きな災害でなくても、小さな台風災害や小規模な風水害などが起きただけでも道路が使えなくなる時があります。極端な話、たった一か所の土砂崩れが村一つを孤立させたりすることも)






こうなった場合、救助隊は裏道や横道など使える道路交通網は全て利用して災害現場へ向かいます。


当然、地理を熟知し、また地図上の知識だけでなく実際にその足で歩いた 『生の知識』 が必要になってきます。














例を挙げるならば、車通勤でしょうか。



自分が車で会社に向かっていると仮定します。


すると、いつも使っている主要道がひどい渋滞になっていました。


このままでは会社に遅刻してしまいます。



そうなってはまずいので、横道に入って渋滞をかわしました。


ところが初めて入ってみたその横道はなんと行き止まり。


引き返してなんとか渋滞の列には戻れたものの、会社には大遅刻・・・











何故この人は大遅刻してしまったのでしょうか?


簡単ですね。


地形の把握が疎かだったからです。




普段から渋滞を予想して、適切な裏道をいくつか把握しておけばこういう事態にはならなかったはず。


さらに、その裏道を実際に自分の手で車を走らせて、地形を絵的に頭に叩き込んでおけばなお良しだったでしょう。


地図だけの知識では、時に思わぬ失敗をしてしまう危険性があるからです。



もちろん、こういう有効な裏道というのは誰でも知っているでしょうし、『状況!渋滞!』 にあってはその裏道でさえも混雑してしまうかもしれません。

(それよりも渋滞を予期して朝30分早く家を出ることが最善の解決策だとは思いますが、本文の趣旨とは違うので省きます)







そして、これは災害時における裏道の選定にも言えることなのです。


災害時には道を一本でも多く把握していることが非常に大切です。




車通勤の例では単に会社に遅刻しただけで済みましたが、災害時においては人命に直接関わってきます。


こういう知識は自衛官だけでなく、警察の自動車警ら隊員や消防の消防隊員、救急隊員などにも必須とされるものです。








行進訓練には、これを実際に自分の足で確かめさせ、有事の際の的確な方向感覚および地理感覚を個々人に叩き込む・・・という目的があるわけです。


















さて、行進訓練の重要性についてのカタいお話はこれくらいにして。



ここからは、もう少し 『現場レベル』 のくだけたお話でも。

















まずは 歩く距離 の話


一般隊員が行う行進訓練では、概ね30kmから50km程度の距離を歩きます。


これとは別に、陸上自衛隊の幹部養成課程やレンジャー訓練では80km以上の長距離を歩く場合もあります。








・・・といっても、数字じゃ全然実感が湧きませんよね。










一般的に、首都圏の在来線の駅と駅の間隔が大体1~2km程度です。

(全国平均は大体4kmくらい)





山手線の一周距離が大体35km程度。


駅数 (環状線内) が29駅ですから、駅と駅の平均間隔は1kmちょいしかありません。








たとえば、スーツを着て2~3駅区間を線路沿いに歩くのを想像してみてください。



恐らく、ふらっふらになるでしょう。


真夏の炎天下であれば、熱中症で倒れてしまうかも。


逆に、真冬の極寒+雪道の中だったらひと駅分歩いた時点でタクシーを呼びたくなること請け合いです。











陸上自衛官の人たちは、訓練ではその10倍以上の距離を歩きます。

(炎天下だろうが雪道だろうが関係ありません)



しかも彼らはスーツにビジネスバック一つなんていう軽い装備ではありません。




上下迷彩服 (自衛隊ではこれを作業服と言います) に作業帽、弾帯と弾納、サスペンダーをフル装備して、その上から4kg近い小銃をかけます。

(64式小銃なら4.3kg 89式なら3.5kg ただし、どちらも弾が入っていない場合)



背中には30kg以上の重さの荷物を背納 (リュックサックみたいなもの) に詰めて背負い、トドメとばかりに満水の水筒も腰に付けます。




水筒の水は満水規定 (仮名) というのがあって、常に満水ピッチピチにしておかねばなりません。


これは、一般的な間隔で言う 『水が一杯に入っている』・・・のとは意味が少し違っていて、喫水線が蓋の裏側にピチっとついていなければならないという厳しいものです。


ここまで水を入れるのは意外と技術が必要で、水筒に水がこぼれる一歩手前まで水をいれた後、閉める蓋の側にも水を満載して、一気にかぶせて閉める!・・・とやって初めて出来ます。


何故こんなことをしなければならないのかと言うと、水筒に空気が入っていると忍び歩きやホフク接近の際に 「チャップチャップ」 と音が出て敵にばれるからです。








ってことで、行進時の装備というのは非常に重く、歩きづらい事この上ないのです。



これを背負って、先ほどのサラリーマン汗だく距離の10倍を歩くわけですから、並大抵の辛さではありません。






訓練によっては背納の重さが60kgにされることもあります。



一人暮らし用の 『2ドア冷蔵庫』 の重さが大体30kgちょいですから (ちょっと良いやつだと35kgくらい)、行進訓練では冷蔵庫を背負って山手線一周29駅分の距離をえっちらおっちら歩くのと同じです。











私の昔の上司がこの60kg背納訓練の経験者で、部屋で雑談をしていた際、私が軽率にも、


私 「どれくらい辛かったんですか?」


と聞いてしまい、


上司 「・・・よし、〇〇! 俺をおぶれ」


私 「はい?」


上司 「俺をおぶって廊下を10往復してみろ」






・・・1時間後


上司をおんぶして廊下を1時間で10往復した私は半死半生で廊下に寝そべっていました (正確に言うと倒れて動けなくなりました)


上司は豪快に笑いながら、



上司 「この100倍くらいだな」



と言っているのが聞こえてきたはいい思い出。


(涙)
















続いては 行進訓練中のちょっと困ったこと という話。


行進訓練では概ね一日に2~30km、幹部養成課程では3日間で80km程度の距離を歩きます。




例えば時速4kmで歩き続ければ、10時間で40km近く進めます。


そう考えると、訓練時の行進距離は少し短い気がしますよね。


しかし、この進度で歩くのは実質的に無理なのです。





人間は休憩を挟みつつの反復作業であれば、いつまでもその作業を続けていることができます。


極端な話、我々は一日一回の睡眠を取りながら365日休まず動き続けていますよね。


もし、「寝ないで働け!」 と言われたらおそらく3日と持たずにダウンしてしまうでしょう。



これと同じです。









ということで、行進訓練では約3~4km進むごとに一回のペースで、簡単な休憩をとります。


人によっては休憩中に軽く食事をとったり、靴を脱いで足を休めたりします。


休憩の時間は訓練内容によってまちまちですが、概ね10分程度です。








・・・で。


私はこの休憩中にある問題でいつも困ったことになっていました。






それは、トイレ





休憩時間は前述の通り10分しかないわけですから、この限られた時間の中でトイレも済まさなければなりません。


当然ですが、水を一切飲まないで行進訓練を行うと水分不足でぶっ倒れてしまいます。

(行進訓練では真冬でも汗をかきます)




なので、1休憩ごとに水分補給も適度に行うわけですが、これをやると絶対にトイレにいきたくなります。





トイレを我慢した経験がある方なら分かると思いますが、運動するとさらに尿意が増します


行進はまさに最高の尿意促進運動です。








この負の無限ループに陥ってしまうともう最悪で、毎回毎回トイレに行きたくなるもんだから10分しかない休憩時間の3分の2がトイレに行く時間に使われてしまいます。


当然、足を休める時間などとれるはずもなく、大概は疲れた体でダッシュでトイレに行き、その足で行進再開・・・となります。


もう地獄です。







「なら水を飲まなければいいのではないか?」 と自分でも思うのですが、人間とは不思議なもので水を一滴も飲んでいなくてもトイレに行きたくなります。


寝る前に水を飲まなくても朝必ずトイレに行きたくなるのと一緒で、血液が濾されて出したくも無い尿が作り出されます。



訓練で歩き回ったりすれば血液の循環が良くなるのでなおさらです。




この時、水を適度に補給していないと 『トイレ頻発地獄』 よりも酷い目に遭います。



つまりは脱水症状です。



こうなった隊員は目がうつろになったり口数が急に少なくなったりするので見ていて一発で分かります。

(トイレが面倒なあまり水を絶ってこうなる隊員が毎回出ます)




進むも地獄、退くも地獄 とはまさにこのことで・・・









フルマラソンを一人で走りきるプロのランナーは、自分の体の水分管理には何よりも気を使うそうです。


人によってはトイレのリズムをマラソン一週間前くらいから整えたり、そもそもトイレに頻繁に行きたくなるような食材・飲み物の摂取を控えたり・・・といろいろ努力をしていらっしゃいます。

(カフェインの摂取などは特に禁忌)



マラソン時のトイレについて ← 参照 (RUNNET様) (新しいウィンドウで開きます)








いくら鍛えていても人間ですから風邪もひきますし、時にはお腹も壊します。


しかし、有事の際はそんなこと言っていられません。



行進訓練においても、そういう体調面の自己管理というのが大切・・・というわけですね。














最後は 不整地を歩く場合 の話


日本は、その国土の大部分が山や森林地帯であり、人の踏みいらない不整地が沢山あります。



もちろん普段はそれらの地域に人が踏み入ることは稀ですが、有事の際はそれらの不整地も立派な 『道』 として活用しなければなりません。




一般に、舗装された道路を歩く場合に比べて不整地を歩く場合は3~5倍の疲労が溜まると言われています。





特に危険なのは 『湿った沼地』 『背の高い雑草地』 『河川』 などです。


沼地や河川が行進中に危険なのは言うまでもありませんが、背の高い雑草が生い茂る地域もかなり歩くのが辛いです。


前述のように重い荷物を背負っている場合、歩くときに足が全然上がらず雑草に足をとられて無駄に疲弊してしまうためです。






同様の理由で 『雪道』 などもかなり危険です。


陸上自衛隊普通科などで行われる雪上訓練 (スキー訓練など) では、腰まで埋もれてしまうような大雪が積もった山地を延々とソリを引っ張って行進したりしますが、あれはもう本当に辛いです。





私の知り合いの方は、雪地に降り立った瞬間に体が全部雪に埋まってしまい、その際に手違いでスキー板がはずれてしまい、積雪に潜ったり掘ったりして自分の板を探す所から訓練が始まった・・・という恐ろしい経験をしたそうです。


今となっては 「ありゃあ、良い経験だったよ」 とか言ってましたが、聞いていてこっちまで寒くなりました。

(いろんな意味で)





























・・・とまあ、他にも色々と積もる話もあるんですがいつまでも書き終わらなくなってしまうので今日はこの辺で勘弁して下さい。


単に 『歩く』 という行動ひとつとっても色々あるんだ・・・ってことですね。




さて、今日はこの辺で!


最後までお読み頂きありがとうございました (´∀`)ノシ

2013.02.03(Sun) | 軍事・銃 | cm(1) | tb(0) |

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175.
背嚢は傍から見ていても重そうですね
ゲスト様 | 2014.10.05 10:28 | edit
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